風呂敷について
ご祝儀袋を包む際に、袱紗の代わりに風呂敷を用いることもできます。現在では袱紗が主流とされていますが、袱紗のもともとの発祥は風呂敷であることをご存知でしょうか?
今は昔、風呂敷は貴重品などが収められた箱をほこりなどから守ってるためかけられていました。それがのちに、風呂敷は贈り物を汚れなどから防止するためのものとして定着し、裏地付きのものが販売されるようになり次第に袱紗へと変化していったのです。この変化の際に、金品を汚れから守るだけではなく礼儀や心遣いの意味も加わり今ではご祝儀袋を送る際の必須アイテムとなりました。
なので、風呂敷でご祝儀袋を包むのは正式なマナーですので、ご自宅に風呂敷がある場合にはこちらを使用してみてはいかがでしょうか。
ただ風呂敷を使用する場合は、大きいサイズの風呂敷だと包むときに布が余りすぎてしまい不恰好となってしまうため、小さめの風呂敷を選びましょう。袱紗もなく、風呂敷も持っていないという場合にはハンカチで代用しても構いません。
包み方は右包みという包み方で、以下の手順で包みます。基本的には袱紗の包み方と同じです。
- 1
- まず風呂敷の裏側を自分の方に、そして品質表示などのタグがある部分を手前に置きます。そして、その中央にご祝儀袋を置きます。
- 2
- 左から右に向かって風呂敷をご祝儀袋のサイズに合わせてかぶせます。
- 3
- 同様に、上側をかぶせます。
- 4
- 次に下側をかぶせます。このときに、下側の風呂敷の端がご祝儀袋のサイズからはみ出る場合には中側に折り込み、はみ出さないようにします。
- 5
- 最後に右側をかぶせ裏側に折り込みます。このときに、ご祝儀袋のサイズからはみ出る場合には、先ほどと同様にはみ出ないように中側に折り込みます。
このように右側が一番上になることから右包みと言われています。袱紗の包み方と異なるところは、やはりサイズによるところかと思われます。基本的には、きれいに包むためご祝儀袋のサイズに合わせ、余分な箇所は内側に折り込みます。