具体的なエピソードを盛り込みましょう。
感動も混ぜたスピーチにしたいときは、
新郎新婦の内面や長所がうかがえる具体的なエピソードを盛り込みます。
この文例の場合は、人柄・勤務態度を紹介しています。
人柄の分部で感動するか、しないかが決まると言っては過言でないので、
分を構成する際には、その部分を重点的に考えると良いでしょう。
主賓の品格に合ったご祝儀袋を贈りましょう
新郎新婦が一番信頼・尊敬をしている方に依頼することが多い主賓。
祝辞でのマナーを守るのは勿論ですが、
ご祝儀袋で品格を出すことも大切です。
素材がシルクや綿で出来ているご祝儀袋は、
紙とは違う品格をかもしだします。
また、結姫のご祝辞袋は、
その後も巾着袋として使うことができます。
式後のことまで考え作られたご祝儀袋は、
まさに主賓が贈るにふさわしいご祝儀袋ですよね。
文例
風薫る5月、青葉も美しく、
お二人が新しい人生に旅立たれるにふさわしい、さわやかな良き日でございます。
新郎○○○○さん（フルネーム）、新婦△△△△さん（フルネーム）、ご結婚おめでとう。
私は新婦の△△さんと同じ会社に勤めております、××と申します。
私どもの会社は、職場の約７割が女性で、
女性社員をなくしては何も進まないという会社でございます。
その女性社員の中でも、△△さんは大変な努力家であり、そして勉強家でいらっしゃいます。
社内で推進している通信教育で、
損害保険の代理店の上級資格を取得され、社会労務士の勉強をしておられます。
昨年からはチーフとして、社員を引っ張っていくという立場に立ち、
「係長まであとわずか」と言われていました。
そんな△△さんからご結婚という話を伺ったとき、
失礼ながら、「退職してしまわれるのではないか」と一瞬ひやっといたしました。
残念ながら、その予感は的中してしまいました。
○○さんのお仕事の都合で名古屋への転勤が決まったので、
そちらで一緒にお二人の生活を始めたいとのことでした。
私どもとしては、△△さんの能力を失ってしまうことは社の大きな損失であり、
ご結婚されてもずっといてほしいと願っていたわけですが、そういうお話でしたらとあきらめがつきました。
もちろん、△△さんの能力はお仕事だけに発揮されるものではなく、
これから新しい土地で生活を切り拓いて行くにあたり、
○○さんの心強いパートナーになられることは間違いありません。
○○さんに、この場をお借りして一つお願いがあります。
○○さんについていこうと決めた△△さんのこの覚悟を生涯忘れず、
どうか彼女を大切にしてあげてください。
△△さんも、ご自分の信じた人とともに歩むと決めた、この覚悟を忘れずに、
これからの○○さんとの夫婦生活を有意義なものにしていただけたらと願っております。
そして、名古屋でも何か新しい存在意義を見つけて挑戦をしてください。
この上は、どんな困難なときも、お互いに助け合い、
すばらしいご家庭を築き上げるために努力して頂きたいと思います。
お二人なら、きっとなしとげられるものと期待しております。
本日は、本当におめでとうございました。
